もう5時か、

【知的財産】“ホッピー”と創り出された「昭和」ノスタルジア…ブランド再生メカニズム [07/08/28](31)

1 明鏡止水φ ★ sage 2007/08/28(火) 23:36:30 ID:???
 酒好きの大衆が日本における「ビールの王様」的なエールビールやラガービールではなく、発泡酒や
“第三のビール”と呼ばれる飲料を飲むようになったこの時代において、「初代・ビールの代用品」
であるホッピーが再び脚光を浴びるようになったことはなんら不思議なことではない。

 本来ホッピーは終戦直後の東京で労働者向けのビールの代用品という名目で作られ、発泡性の
ビール的ソーダ(=ホッピー)で焼酎を割って「アルコール飲料」としていたものである。その味は
キャロブ(イナゴマメ)とチョコレートくらいビールと味が似ており、しかも必ずしも苦いという
わけではない。むしろ夏の時期はとてもすがすがしく、ビールよりもずっと軽い。(私はその中でも
焼酎特有のきつい味をかき消してくれる、コクのある「黒ホッピー」が好みである)

 ホッピーの人気の復活から、日本の市場が学ぶべき点がいくつかあるので下記に記しておこう。

 1) 年月を経た劣等財は、よりよい代替財が市場に登場した時に新しい形で消費されるようになる。

 ホッピーは典型的な“劣等財(=消費者の収入が増加すると、需要が減少する製品)”である。
60年代〜70年代、下流階級の人々でもビールが買えるほど経済が成長した時点で、ホッピーは
市場からほぼ姿を消してしまったのである。

 だが、今日の日本経済はかつての上昇傾向とは程遠く、そのためビール市場では再び劣等財の
需要が高まりを見せており、より現代的な発泡酒がその役割を担っている。科学技術の進歩により、
発泡酒の味はかつてのホッピーよりもずっとビールに近いものになっている。

 しかし、ホッピーにとってはこの状況は好都合である。というのも、いろいろな「ビール」が
多くの人々に嗜まれる中で、ホッピーは単なる“ビール以下の飲み物”ではなく、まったく別個の
飲み物として認知され、独自のポジションを築くことができたからである。

 2) 日本は“コンスタントな進歩”を越え、現在は“遺産を再生利用”している。

 1945年からバブル期の終焉まで、日本の消費者は年々“ワンランク上”をいくことにとらわれ
すぎて、誰も失ったものを省みることをしなかった。ジョニー・ウォーカー黒ラベルや、
ジョニー・ウォーカー・ブルーラベルを購入できるほど人々がリッチであった時代に、誰が
サントリーオールドで満足だと思うだろうか?

 しかし今日では、コンスタントな経済成長という古い神話を信じている人はほとんどいない。
多くの消費者は、豊かさや国際レベルの生活を送ること以外の消費という行為がもつ役割に興味を
持ち始めているのである。

>>2に続く


▽News Source clast Breaking down consumer and media insights in Japan 2008年08月28日
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▽ホッピービバレッジ
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