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【コラム】かんばん方式 リスク分散が必要だ−中日新聞 [07/07/21]
- 1 :きのこ記者φ ★:2007/07/21(土) 08:56:22 ID:???
- 自動車業界の宿命と言ってしまえば簡単だが、効率を重視しすぎて生産拠点を過度に集中すると
災害時の打撃は大きい。効率はほどほどにして、もう少しリスクを分散する発想が必要ではないか。
新潟県中越沖地震で、自動車部品のリケン(本社・東京)柏崎工場が被災し、操業停止に追い込まれた。
この影響を受けてトヨタ自動車など業界全十二社が生産を停止するか減産せざるを得なくなった。
同工場はエンジン用のピストンリングと変速機用のシールリングという部品を生産している。
直径十センチほどの部品だが、自動車の心臓部に欠かせない。
しかも同工場はピストンリングで業界の五割、シールリングで同七割のシェアを持っている。
三万点から五万点の部品を使う自動車生産は主要部品が一つ欠けても組み立て作業が進まなくなる。
いま自動車業界のほとんどが導入している「かんばん方式」は、できるだけ在庫を持たないシステムである。
したがって部品供給が一点でもストップすると、直ちにグループ全体に影響が及ぶ。
組立工場が休めば、被災していない他の部品工場からの供給も停止することになる。
「かんばん方式」は効率の良い生産方式だが、どこまで効率を追求するかの判断が難しい。
リケンのように、技術水準が高く、大量生産でコストも安上がりとなれば、各社から注文は集中する。
シールリング七割はこのような集中の結果であろう。
自動車業界は一九九五年の阪神大震災、九七年のアイシン精機(愛知県刈谷市)の火災で
部品供給の停止から組立工場が生産停止をした経験がある。
この時も一地域、一工場への過度な集中が指摘され、業界も反省したはずだった。
地震に加えて、水害や火災、高速道路の通行止めなど部品供給に支障のある事態が毎年発生しているが、
やはり効率追求が優先され、リスク分散は進まない。
自動車業界では従来、同一部品を複数企業に発注し、技術を競わせる伝統がある。
この伝統は技術錬磨(れんま)に加えて、リスクを分散する効果もあった。今、この伝統のカゲは薄い。
この地震では電機や精密機械の一部も被災した。課題は共通している。
自動車業界は年間出荷額がおよそ五十兆円で、国内総生産(GDP)の一割に近い巨大な産業である。生
産停止が長引くと、日本経済全体への影響も大きい。
災害は不意に襲ってくる。効率追求はほどほどに、リスク分散にも配慮する経営戦略が求められている。
ソース
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2007072102034330.html
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